置いておいて

オタクの雑記です

コードギアスシリーズの感想

去年コードギアスを初めて全部観ました。総集編の劇場版は観ていませんが、シャーリー生存という情報だけ頭に入れて復活のルルーシュを観ました。
観たのがもう半年くらい前なので記憶が曖昧ですが、色々思ったことを書きます。初っ端からシャーリーの情報に触れていますが、念のため宣言しておくとネタバレあります

テレビ版の感想としては「劇的な終わりだけどなんとなく消化不良」でした。ルルーシュが自分にヘイトを集めてスザクが扮するゼロに殺させる展開は劇的だし良かったけど、C.C.が死にたがってることには何の言及もしないのかと思ったせいです。また、シリアスな話なのに結構ずっと笑って観ていたので泣くほどの感動はありませんでした。正直ルルーシュの全力逆恨みが面白すぎる。「いやほぼ全部お前のせいだろ」みたいな。先日Twitterでやたら「ルルーシュ=リアクション芸人」というツイートが増えていましたが、まさにその通りだったな。しかも父を母の仇だと思ってたら両親共に頭おかしいし、妹は目見えるようになったし別にもうルルーシュが色々やる意味ないでしょ。という気持ち。
その後復活のルルーシュがあることを知り、すぐに観ました。俺が観たかったやつじゃん。

テレビ版の話ですが、タイトルに名前がある以上ルルーシュに焦点を当てた物語なはずなので、たしかにC.C.の行く末については別に描写しなくても良い部分だったかもしれません。でも、この話を書いた人はここまで考えていたと思っています。
その理由として、復活のルルーシュで最後にルルーシュがL.L.(エルツー)と名を変えることを決めることが挙げられます。
テキトーに決めた名前のイニシャルが偶然L・Lだったわけないですよね。どういう流れにせよこの物語のオチはこうすると決めて作った名前でしょう。多分。

そして復活のルルーシュが蛇足だと思う人が結構いらっしゃるようなので述べておきますと、蛇足派の方々はまずC.C.の気持ちを考えていただきたい。元々この物語で彼女は死ぬために色々頑張っているので、テレビ版最終話でルルーシュが覚悟を決めて報いを受けたのに生き返ったどうこうの話は一旦頭の隅に置いておくのが良い気がします。
俺は「復活のルルーシュ」においてC.C.が生き続けるのを選択したことで、やっとコードギアスという物語が完結できたのだと感じました。ルルーシュがL.L.を名乗ることに決めた時のカタルシスが凄くて泣いちゃった。「ルルーシュランペルージから取って、L.L.というのはどうだ?」って、名前を捨ててコード持ちとして永遠に生きることを決めたということで、つまり「一緒に生きよう」みたいな意味ですよね。そんなことを言ってくれる人は今までいたのでしょうか。C.C.も泣くわ。俺も泣いた。
それにL.L.はC.C.と一緒だとしても、永遠に生きるのは死とベクトルの違う辛さがあると思うし、やはりそれ相応の報いは受けてるんだと思うんですよね。
お互いに慰め合いながら永遠に生き続けることを選んだと思うと、それは結局ずっと続く罰ですし、死ぬよりももっと覚悟のいることなんじゃないでしょうか。

ここまでベタ褒めした俺が本当に蛇足だと思ったのは、エンディング後にちょっとだけある、誰かにギアスを与えようとするシーンです。
まあ、別にギアスあげたからって確実にコードを継承できるわけじゃないし、人助けのためにあげたのかもしれないけど、永劫の罪を背負う感出したくせにED後即反省してないようなそぶりを見せてきた気がしました。

総合的には復活を入れて良作。個人的にはかなり好きですが、人に薦めようという気持ちは湧かないくらいでした。