置いておいて

オタクの雑記です

処刑山【ネタバレ有】

相撲取りの名前みたいですね。違うか。
友達と処刑山という映画を観たので感想です。ネタバレを含みます。

処刑山は1作目が2009年、2作目が2014年に公開されているノルウェーの映画です。タイトルを見て完全に舐めてました。それぞれ以下のようなタイトルです。
1作目(邦題):処刑山 -デッド・スノウ-
2作目(邦題):処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ

「いわゆる低予算映画の中でもさらにクオリティが低い部類の映画でしょうな!w」と高を括っておりましたが、1作目で大笑いし、2作目はちょっと感動すらしました。

1作目はコメディにまとめつつもホラー・スプラッター色が多めでした(それでもそんなに怖くない)が、2作目はコメディとアクションに振り切った感じで、2作目が1作目の焼き増しになっていない良作です。

ここからネタバレ込みの感想

まず1作目。正直終盤まではずっと退屈です。まあゾンビ映画ってそういうところあるし、みたいな感じではある。
「ゾンビに噛まれたらそこから感染するんじゃ!?」という懸念から噛まれた腕を自分で切り落とし、焼いて止血して一安心かと思いきやすぐに股間の辺りを噛まれて呆然とするシーンが好きでした。テンポがいい。

それ以外にもそれなりにブラックジョーク的な笑いが多く、面白いもののまあまあ疲れるタイプの映画でした。
仲間のうちの1人が顔を引き裂かれて脳みそポロリするシーンや腸のはみ出る描写(何度もある)など、そこそこのグロさで人によっては食欲が失せると思うので視聴時の飲食には注意すべきかも。


2作目はずっと面白かったです。なお、冒頭に1作目のあらすじが入るので2作目からでもそれなりに楽しめるはず。
始まってすぐゾンビの腕を移植された主人公マーティンは1作目で死んだ仲間たちの殺害容疑をかけられてしまう。いきなり面白すぎる。
まさか1作目で腕を切断した結果ゾンビの腕をつけられてしまうとは。敵の力を身に纏って戦うダークヒーローってこれもうほぼマーベル作品かデビルマンじゃん。

腕の力を制御できず子どもを殺してしまったり、ブラックジョークは相変わらず。

ちなみに舞台が敵のホーム(?)である雪山ではなくなったので話を展開しやすいのかなと思いました。もはやゾンビ映画においてお約束と言っていいホームセンターも出てきます。

ゾンビスクワッドという3人の新キャラを登場させたのも良かった。頼り甲斐がなさそうなのに結構強いし。あの3人でスピンオフ作ってほしい。
1作目は頑張って抵抗するとはいえ、殺されるために用意されたキャラという感覚が否めなかったのですが、2作目は警察やゾンビスクワッドがどう立ち回るかという点にしっかり注目できたのでそこもかなり楽しめた要因な気がします。

処刑山、2作目だけでも観てほしい作品です。誰かと喋りながら観るとより楽しめると思います。