置いておいて

オタクの雑記です

1人で夜遊びして始発で帰っただけ

先週の金曜日、新宿で映画を観るために22時に家を出ました。自転車を漕ぐと生ぬるい風が腕に当たって気持ち良いけど、もう夏が終わるんだなと思うと妙に寂しくなります。毎年漠然と夏を消費している気がして、心残りがあるような感覚が拭えません。今年も線香花火やってないし。

新宿三丁目駅で降りると、道路を挟んだ向かいにバルト9がある場所から出られます。
信号待ちをしながら朝までのことを考えてワクワクしてしまいます。若いので。

最近公開された「ブレット・トレイン」がエセジャパニーズらしいということで、観ることを決めていました。「犬ヶ島」というストップモーションアニメの映画を観てから、自分がエセジャパニーズ好きということに気付かされていたので。
シアターに入ると自分を含めて5人くらいしかいません。 他のお客さんと離れてるうえに映画の音が大きいので、大きな声じゃなければ笑っても全然聞こえないし、深夜の映画館は最高だな。

映画自体はというと、ブラピ主演とはいえ正直そんなに期待はしていなかったんですが、なかなか面白い。音楽と映像の圧で脳をバグらせてくるあの感じは、「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」に通ずるものがありました。一見バラバラな話が徐々に絡み合っていくので、三谷幸喜作品っぽくもある。〇〇っぽいという褒め方良くないの分かってるのにやってしまう。
エセジャパニーズ感は期待していたほどではなかったんですが、最後に(ネタバレのため文字透過) 京都付近でクソデカ富士山が見えた 時はかなり笑いました。あれだけでエセジャパニーズの元取ったと言って良い。
良い音楽、良いキャラクター、良い脚本、良いエセジャパニーズで満足。個人的に好きなキャラは「タンジェリン(みかん)」。セクシーすぎ。

映画を観た後の行動は決まっていました。すぐ近くの喫茶店でカフェオレ飲みながら始発まで本を読むことです。
軽く外を散歩してから喫茶店に入り、席に通されて座ると、同じように1人で来ている人や3,4人グループのお客さんがぱらぱらいて、うるさくもなく静かすぎもせず丁度良く、なんとなく快適な雰囲気。
読むのに1年くらいかけてる本があって、 それを読んでいました。眠そうな様子を微塵も感じさせない男性3人組の会話がよく耳に入ってきて時おり本から意識が離されたり、眠気によって文章を目でなぞるだけになったりしつつ、残りの100ページくらいを読み終えると、無性に朝マックソーセージマフィンが食べたくなったので、新宿から始発に乗って最寄りに着いたその足でマックに寄ってソーセージマフィンをテイクアウトしました。
家に着き、シャワーを浴びてマフィンを頬張ると、心まで満たされたような気持ちになって、血糖値の乱高下で気絶するように寝落ち。

文章に書き起こしてみるとあっさりしていますが、久々に1人で悪いことしてるみたいで、哀愁の混じった変な高揚感でかなりエモーショナルになれました。月1でやりたい。
夜の新宿は意外に人が少なくて落ち着く場所だということが分かりました。元から「寂しい」とか「悲しい」という感情になるのが好きで、栄えている街が夜になると人通りも喧騒も嘘みたいになくなってしまうのが、なんとなく寂しくて良いのかもしれません。
今度は喫茶店じゃなくて漫画喫茶とカプセルホテルが一体化している綺麗めな施設に行ってみようかと思います。他にも夜の都心は朝までやってるバーとか飲み屋とか沢山ありますし、もう少し遊び倒せそうです。