置いておいて

オタクの雑記です

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトの感想2回目

劇場版レヴュースタァライト、2回目の鑑賞に行ってきました。

なお、既に一度感想を書いています。
何となく劇場版で思ったことがあったのですが、浴びた音楽で強すぎる感情が抑えきれなくなったのでとりあえずそっちを表現することを優先しました。
なのでこの記事では最初に、何となく思ったことを書いていこうかと思います。あくまでも俺が思ったことで、考察に見せかけたただの妄想です。しかも監督のインタビューとか(そもそもあります?)も何も読んでないので既出の概念について全然違う解釈をする場合があります。なおネタバレもあります。

レヴュー、マジで気持ちいいし、マジで何も分からない。ただ個人的にはやっぱり「ループ」が肝だったんじゃないかなと思います。ていうか肝であってくれ。

大場ななは意識的にループしていますね。これは物語にあまり大きく絡んできませんでした。逆に、ループは当たり前のことだからあえて印象的にはしないようにしていたのかも。というか、ループという要素をヒントとして見せてくれたみたいな感じですかね?
再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンドの「ロ」が○(ループ)で表現されていたり、スタァライトは必ず別れる悲劇ですが、塔に幽閉される女神を増やし続ける同じことの繰り返し(ループ)をするお話だったりしますね。色んなループの形が出てきます。
劇場版では「トマト」が象徴的なアイテムとして出てきました。「ああ、『ト』ね。形がTだからね、ポジションゼロだね」とか思いました。でも、それよりトマトって先頭の文字と末尾の文字が同じなんですよね。始まりと終わりが同じ‪、これも広義のループ‪と言えるんじゃないでしょうか。線の始まりと終わりを繋げたらループしますよね。

じゃあこの「始まりと終わりが重なる」というループを華恋とひかりにも適用してみましょう。ここまでループ要素を推しておいて主人公2人にループが関与してないわけないだろうという安直な発想かつ力技ですが‪、華恋とひかり、2人の始まりと終わりが重なるとしたら。

幼い2人が舞台の上にいる成長した2人を観ているシーンがありました。俺は「何かの比喩表現みたいな演出なのかな、全然分からないけどエモいからなんでも良いよね(泣)」みたいな感じで観ていましたが、もしかしたら現実に起きたことなのかもしれません。
だとすれば‪、「スタァライト」を演じる2人と、それを観ている幼い頃の2人が同時に存在し、レヴュースタァライトという物語の始まり(幼い2人)と終わり(成長した2人)がここで重なったと言い換えられます。するとスーパー スタァ スペクタクルの歌詞の「あなたは私 私はあなた」は「あなた(幼い自分)は私(成長した自分) 私(成長した自分)はあなた(幼い自分)」と読み取れます。時間も空間もしっちゃかめっちゃかな世界だし、そういう不思議な空間も不思議じゃない。ゴリ押し理論。パワー。

そして幼い2人は、同じ舞台に立つ「運命」を交わしますよね。約束じゃなくて、運命。ひかり本人は約束よりもっと強い言葉を使いたかっただけかも知れませんが、奇しくもこの説においてはループという運命によって同じ舞台に立つことはこの時点で既に決定しています。
そして幼かった2人は成長し、今度は幼い自分達に観られる立場に回ります。

また、劇場版楽曲のアルバムには、3つの○が線で貫かれているようなマークが書いてあります。お団子みたいですね。
このマークは、「この物語(1本の線の上)には、3つのループ(○)がありますよ」という意味だったとしましょう。
ループが3つあるとして、ななのループ、華恋とひかりのループ(勝手に言ってるだけ)を挙げましたが、じゃああともう1個のループって何?という話になります。
なお、スタァライトは同じことを繰り返す話と書きましたが、これはあくまでも物語の中にある劇の話であって、物語自体のループではないので除外します。

とりあえずループといえば輪廻転生(生と死のループ)!という発想に至りました。
最初は「過去は未来」という歌詞を見て、死んだ後同じ人間に生まれ変わってもう1度同じ時間を生きる、つまり「過去(幼い自分)は未来(死後に生まれ変わる、次の自分)」という解釈もできるかもしれない。と思いました。ただこの解釈にはあまりにも根拠がなさすぎます。華恋とひかりのループはまだ「幼い自分が未来の自分を観る」というシーンがあるので無理やりこじつけられましたが、輪廻転生に関しては特にそういうシーンがありません。
ということで、「生と死を繰り返すループ」について視点を少し変えます。物理的な生死ではなく、舞台少女としての生死を繰り返すことだと考えると少ししっくり来るような気がしました。
舞台少女は舞台に生かされているので、舞台の終わりは舞台少女の死を意味します。しかし、1つの舞台が終わってもまた次の舞台を始めれば舞台少女は生き返ります。華恋は実際に生き返りましたし。
そうやって舞台少女としての生と死を繰り返して自分を再生産して、もっともっとキラめきを高めていこうという意味があるのかなと。「再生産」って一貫して主張し続けていましたし、重要な概念っぽいですよね。
最初の方に、トマトは始まりと終わりの文字が同じだと書きました。そして、トマトの「ト」がポジションゼロの形だと思ったとも書きました。ならこのトマトには、「ポジションゼロから始まって、ポジションゼロで終わる」という意味や、次のポジションゼロに導くアイテムとしての意味があるのかも知れません。だとすれば舞台少女達がトマトを齧るシーンは、次の舞台に立ち、自分を再生産し続けるという決意を表していると読み取れる‪…‬?読み取れない?

言いたいことがごちゃごちゃしてきたのでまとめると、以下の3つがこの物語にあるループだと考えています。

ループ1.ななの個人的ループ
ループ2.華恋とひかりの運命のループ
ループ3.舞台少女としての生命のループ

ループ1は「ループもの」と言われたら大多数の人間が真っ先に思い浮かぶやつだと思います。記憶を残したまま時間が戻るタイプのループ。
ループ2は、時間を直線で表した時の構造的ループ(?)です。始まりと終わりが重なるループ。俺が勝手に言ってるだけのやつです。
ループ3は、舞台少女としての生死の繰り返しというループ。これも俺が勝手に言ってるだけのやつです。

ちなみに1と2は図にしました。丁寧に描いたつもりです。 ループの始まりと終わりに当たる部分に赤色で○をつけました。

ここまでグダグダ述べましたけど、正直ただの言葉遊びとこじつけですよね。粗が目立つ説なのは承知の上です。
でも自分がエモいと思える解釈をするのが精神的に1番いいって俺知ってるので。人に押し付けるのはよくないですけど、自分なりのエモ解釈を誰かに聞いてほしくなっちゃいますよね。

以上、なんとなく思っていたこの作品の構造についての話でした。


以下、鑑賞2回目の感想です。

まずモブキャラが可愛い。101期生の子達可愛い。幼稚園でカスタネットを鳴らしてる時の華恋達と同じ列にいるハムスターみたいな口の女の子可愛い。ファストフード店に後から入ってきたポニテの子可愛い。スタァライトの脚本?台本?書いてる子可愛い。拡声器で「怖いなーー!」って叫んだ子可愛い。
可愛いモブが気になっちゃう。めちゃくちゃどうでもいいですね。でも可愛いんだ。

日常パート、香子の「ウチが1番しょうもないわ」がめちゃくちゃ好き。しょうもなムーブの香子好き。悔しそうな女の子ありがたい。

ちなみに単体だと香子とまひるが好きなんですけど、ペアだと圧倒的に純那となななんですよね。ななな?
つまり「ペン:力:刀」の話がしたいんですよ。
まずスタートが切腹強要なんですよね。しかも途中でもう一回刀を乗せた三方(切腹 刀 乗せるやつ で検索しました)を足で押して渡してきますし。絵面が良い。
「大学進学を選んで舞台から逃げた時点でお前は舞台少女じゃないから死ね」ということですかね。舞台少女は舞台に生かされているので。「舞台少女としての星見純那はここで死ね、せめて介錯はしてやるから」と。
でもこれってななが純那に執着(崇拝?)しているからこそ出る発想な気がしますね。「無様に逃げるくらいなら潔く散れよ」ってことですもんね。「そんなみっともない純那ちゃんは見たくないからもう舞台とは縁を切ってね」ってことですよね多分。
でも純那は純那で開き直って「じゃあ殺せよ。殺せるもんなら殺してみやがれ」って言い返すんですよね。ワイルド過ぎる。純那好き。でも「殺してみせろ」よりヤバいなと思ったのが「あなた今まで何見ていたの?」です。ななって馬鹿みたいにループしまくってるのでめちゃくちゃ長い時間純那のこと見てるはずなんです。そんなななに対して「今まで何見てたの?」って、えげつない煽りですよね。途中で「何で過去形なのよ(泣)」とか言ってた人間とは思えない。泣き純那好き。
「伊達に何度も見上げていないわ」も良かったですね。上に書いたように、ななって純那を無意識のうちに崇拝しているような気がするんです。純那は見上げていたようで実は見上げられていたんじゃないかなという構造。じゅんなな好き。

11/26追記

普通に考えてここの「見上げている相手」はななじゃなくて最初からトップとして扱われている天堂真矢とか西條クロディーヌのことですよね。舞台でも星摘みの塔に登るから物理的に見上げてるし。盛大に勘違いしていましたが、これはこれでエモ解釈ということで消さずに残しておきます。

追記終わり

残念ながら細かいセリフを忘れたのでこれ以上書けません。もう何回か見直したいです。なんか凄いエモなセリフが沢山あったと思うので。ちなみにBDを買うのは確定しています。
正直このアニメでキャラ同士の関係ってそんなに重視してなかったんですけど、こいつらは別。なんかこの子達だけ互いの執着のベクトルおかしくないですか?
ななは長い繰り返しの中で純那と過ごす時間がめちゃくちゃ長かったという事実があるはずですし、そもそもちょっと狂ってるので分からないでもないんですが、純那ちゃん???君は???分からない‪…‬‪…‬。
執着が強い理由は置いておいて、とりあえず叫ぶのやめてもらって良いですか?理屈抜きで熱い気持ちになっちゃうので。
狩りのレヴュー、良い‪…‬‪…‬。

そしてやっぱり「スーパー スタァ スペクタクル」で泣きました。これ以上俺を刺激するな。自分で観に行ってるんですけどね。
歌詞を覚えて行ったせいで、5分50秒あたりの「トゥットゥットゥットゥッ」の繰り返しの時点で「この後『綺麗で眩しくて』ゾーン来るぞ。1番気持ちいいとこ来るぞ」と思いながら先読みで泣いてました。 「綺麗で眩しくて痛くて悔しくて奪って奪われて切ないよ」のとこ、ただでさえ神がかったオケとメロディに感情剥き出しの歌詞を爆乗せしてくるドラッグソングなのに、全く意味分からないけどひたすら爽快感と解放感のある映像を見せつけられるので完全に狂わされてしまいました。俺を火葬する時はこの曲を流してください。


マジで細かいセリフ覚える能力なくてあまりガツガツ書けなかったのが悔しいですが、劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトを観た感想の2回目これで終わります。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。